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CIR Insights

2016AIR FORUMに参加しました。

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<報告者:川面 きよ>
2016年5月31日~6月3日までアメリカ・ニューオーリンズで開催された2016 AIR FORUMに参加してきました。
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IRは正式名称を”Association for Institutional Research”と言い、日本語では米国IR協会(*「IR実践ハンドブック 大学の意思決定支援」(2012)より)と訳されます。1996年にミシガン州で設立され、現在は事務局をフロリダ州に置く、世界最大のIR担当者の専門職協会になります。NPO法人として年間予算は600万ドルを超えます。会員はアメリカ国内で約4000名、海外会員が約160名いる(2016年5月時点)とのこと。AIR FORUMは、IR担当者養成とそのプロフェッショナル・デベロップメントにおける最も優れた情報源として実施されるAIRの年次大会になります。毎年5月の終わりから6月の頭にかけて4日間かけて開催され、アメリカ国内外から延べで約1,600名のIR関係者が一堂に介す、北米にいるIR担当者にとっての一大イベントです。今年の会場はニューオーリンズ。この音楽の街で、会場となるコンベンションホテルに4日間に渡り文字通り”カンヅメ”となり、IR、アセスメント、プランニングおよび中等教育後の教育分野に関する諸課題についての議論が行われました。

トピックの分類は大きく7つ;Assessment/Analysis/Operations: IR operations/Decision-Support/Technologies/IR Technologies/Reportingとなります。これらのトピックに関するセッションが大会期間中450を超えて設けられ、意思決定支援のためのデータ利用に関するベストプラクティスや実用的なワークショップ、最新のツールに関する情報が共有されていました。特に「教育・研究それぞれのデータの分析と活用事例」「データウェアハウスの構築方法」「IR組織の在り方や組織的改善(Institutional Efectiveness:IE)」、「ソフトウェアを利用した実践事例」などが話題となることが多く、日本の文脈にも参考になる事例が多数見られました。ポスターセッションでは日本からの報告者も複数いらっしゃいました。 次回参加するときはCIRでポスター発表できればいいですね。
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平行してスポンサー企業の展示やIR担当者間のネットワーキング機会の提供なども行われていました。配られたネームホルダにはネットワーキングを活性化するための工夫が。名前と所属の下に大きなスペースがあり、自分のバックグラウンドを示すステッカーを思い思いに貼るように促されます。参加者はそれぞれのネームホルダに貼られたステッカーを確認しながら、知り合いたいカテゴリのIR関係者を探してネットワーキングを行えるようになっていました。なかなかいいアイデアですね!

北米地域におけるIR活動の最新情報を収集することができるAIR FORUM。参加する意義は十分にある4日間でした。来年は、5月29日~6月2日の4日間、ワシントンDC で開催予定です。                                       


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