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CIR Insights
コラム

教育評価分析センター長挨拶


杉本和弘 教授

 教育評価分析センター(CIR)は、2014年4月の高度教養教育・学生支援機構の設置を受け、機構下の11の業務センターの一つとして誕生しました。

 大学におけるインスティチューショナル・リサーチ(institutional research: IR)は近年、日本の高等教育において急速に展開しています。IRとは、学内の各種データを収集・分析してそれらを意味ある情報に変換し、大学経営に係る意思決定や教育研究等の活動を支援することです。それはつまり、エビデンス(根拠)の重視を意味しています。必ずしも経験や直感に基づく判断を軽視するものではありませんが、大学を取り巻く環境が急速に変化するなか、今後は、できるかぎりエビデンスを明示化・共有しながら各種の取り組みを進めていくことが求められているというわけです。

 その意味でいえば、東北大学にはこれまでにもIRに関わる部署や取り組みは存在しています。例えば、評価分析室が毎年行っている「部局評価」では、同室が中心となって教育研究活動に関するデータを収集・整理し、指標に変換して各部局の取り組みを評価してきました。また、学務審議会に置かれた教育情報・評価改善委員会では授業評価アンケートや成績評価のデータを用いて、全学教育の改善を進めてきました。さらに、今年(2016年)1月には東北大学IR室が設置され、本学の広範な諸活動を戦略的に進める大学経営の強化が目指されています。東北大学においてもIRがさらに拡大しつつあります。

 CIRは、こうした中で特に東北大学における教育学習活動に係るデータの評価分析を推進し、教育学習に関わる活動・環境・成果の質改善を支援することを使命としています。CIRは設置3年目を迎えました。本サイトでは、これまでCIRが取り組んできた各種の活動を紹介していますが、私たちは次なるチャレンジにも直面しています。それは、まさに先述したデータを意味ある情報に転換し、本学の教育学習活動の実質的な質保証や改善に活かせるような支援を行うことです。IRの本丸にいかに切り込むか。関係者の皆様からの支援や助言もいただきながら、私たち自身も成長していきたいと考えています。
CIRの今後の活動にご期待ください。

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